投稿

かばんを洗う PeakDesign FIELDPOUCH V2

 かばんを洗う PeakDesign FIELDPOUCH V2 警告 この文章を参考にして皆さんがお持ちのギアを破損・汚損しても当ブログは責任を持ちません。バッグメーカー・洗剤メーカーいずれの公式見解ではなく、あくまで独自研究であることをご理解ください。 TL;DR かばんが汚れてきたので洗ってみた Part1   対象は PeakDesign FIELDPOUCH V2 である。 結論としては、上手くいった。 モチベーション 日頃愛用しているカメラ関連の様々なギアの中でももっとも外側にあり、従って人体と触れる機会が多いもの、それはカメラバッグ。日々使っているとなんとなく汚……みたいになりテンションが下がりがち。また、連日続く酷暑の中で汗を吸ったり吸わなかったりするバッグを洗濯できないのなんか……やじゃない? ということで、洗濯する方法を考えてみた。 洗い方考察 そもそも洗濯できるかどうかはどこで決まるのか?   基本的には製品の洗濯表示タグを確認する。ここで洗濯不可表示であれば当然ながら洗濯してはいけない。ではFIELDPOUCHはどうだろうか……    結論: 見えない      にわかには信じがたいが変なところにタグがあり見えない…無理やり見ても保証情報くらいのようで、有益な情報が書いてあるとは考えにくい。      気を取り直してバッグの素材を考えてみる。触った感じ化繊ベースの生地がメインと考えられ、洗うと死ぬような革やシルク等特殊な素材は無さそうである。また洗濯する際に問題になりそうなボール紙のようなサムシングも感じられない。ジッパーの部品は金属があるものの見た目に強固なメッキが施されておりそう簡単には錆びることは無さそうである。以上から洗濯しても問題ないものと考える。これは同梱されている細いストラップについても同様である。   金属部品があることから使用洗剤は中性洗剤とし、また製品が黒色の為漂白剤は用いないこととする。   実践した洗い方 バッグ内部からすべての物品を取り出す デジタル機器の部品やメモリーカード等を注意して取り出す バッグとストラップを洗濯ネットに入れ、中性洗剤をセットし洗濯機にかける。本来は手洗いモード(おしゃれ着モード等ゆらぎあり)を推奨ではあるが、当日は他のものと合わせて洗ったので通常のおまかせモードで洗濯している 使用洗剤はエマ

君は、(HD以上の画質で動画再)生きのこることが出来るか  ~Widevineについて~

イメージ
君は、(HD以上の画質で動画再)生きのこることが出来るか  ~Widevineについて~ 概要 Android端末において、Widevine L1対応端末でも何らかの理由でL1とは取り扱われずNetflixやAmazon PrimeでHD以上では再生できない現象が発生している。これはランダムに発生し現時点ではどうにもならない。お読みいただいているあなたのAndroid端末も、もしかしたら既にHD以上の画質で動画サービスを楽しめないかもしれない。本稿では備忘も兼ねて現状をまとめた。 ことの起こり ある晴れた昼下がり、筆者は怠惰の極みを迎えていた。3歩歩けば完全セットアップされたデスクトップPCがある。しかしベッドで寝転がっている自分を移動させずにスマートフォンで動画を再生する、これは文化の極みではないか? 或いは、堕落…そう、これもまた文明の果てよの… 等と自堕落を極めようとしたまさにその時であった。何度再生してもNETFLIXの画質が劣悪である。まるでSD解像度で配信される動画のようだ… いや、SD画質じゃねーかこれ。筆者はNETFLIXのプレミアムプランに加入している。4K再生環境が無いのに4K HDR再生に対応したプランを契約しているのだ。だがしかしSD画質で再生されている。どういうんだこれ…なにが起きているんです? 状況の整理 まず、現象を確認したのはドコモから発売されている arrows 5G F-51A 。この端末は Widevine(後述)のL1に対応している 。NETFLIXについてはAndroid版はブラウザ再生ができないのでアプリ(2021/05/01時点で最新)での再生となる。NETFLIXのアプリ上でHDコンテンツ(最近のガンダム等、周波数が高く細い線やグラデーションの多いアニメがわかりやすい)を再生すると、必ずSD画質で再生される。SD画質の場合は輪郭の再現の不自然さやトーンジャンプが発生する(※これはNETFLIXのSD画質が低ビットレートなだけでSD画質の本質ではないが割愛する)のですぐにわかる。また、このときアプリの自アイコン→アプリ設定→再生仕様と辿ると以下の画面ショットのように最大再生解像度が"SD画質"と判断されている。詰みましたわ! 尚、Windows PC及びiPad mini

フルサイズミラーレス大戦の幕開け 或いは、電子シャッターは布幕の夢を見るか

SONY α7Ⅲ、7RⅢ、Nikon Z 6 、Z 7、Canon EOS Rとひとしきりフルサイズミラーレスが出そろった。本稿ではスペックを比較して方向性をさぐってみたいと思う。こちらがその比較表である 念のため同表のSpreadSheetへのリンクも添付する。こちらである。 カメラ比較 個人的な所感をいくつか記載したい。 ・シャッター 意外なことにα7系がストロボ同調が1/250、ニコンキヤノンは1/200である。最高シャッター速度は1/8000で同一だがストロボ同調が遅いと電子先幕シャッター使用時のボケ欠けに注意が必要になる。ニコン機は一部モードでしか有効にならず、しかもシャッター速度が同調速度を上回ると電子先幕がオフになる、というような仕掛けがレフ機にはあったと思っている。ところでキヤノン機は基本的に電子先幕しないがライブビュー時のみ電子先幕が有効になる。キヤノンは低減する特許をもっているがボケ欠けを気にする場合はシャッター速度に気を配りたい。 ・EVF 倍率は各社ごと、素子はα7Ⅲ以外同じ…かにたような性能のEVFを採択しているのだと考えられる。筆者はEOS Rは見ていないが、ニコン Z系は芳醇な光学系とリソースをかなり吸っている表示回路系の合わせ技でZ 7のEVFなどはかなり好ましく感じた。 ・ディオプター 本当にこの表記あってる???? 数値上はα7系がよさそうだがどういうことだろうか。実使用上は筆者は近眼だからか? あまり恩恵を受けた気がしていない。 ・動画撮影 動画撮影についてはビットレート数だけで言えばEOS Rの独断場ではないだろうか。なんせALL-Intraで480Mbpsの凶悪なデータ量を生成できる。1DXmk2とかと同様の機能だ。プロ向けの機能であまり民生向けではない気がするが、必要とする人はいるだろう。 一方画角面でみるとクロップが必須このあたりは先達のαEの後塵すら拝している。当然Z 7は上を行っている。キヤノンは伝統的に一眼カメラでの動画に対し最先端を行かないので妥当なラインだが、如何にAPS-C程度はカバーすると言ったところでこれであればMicroFourThirds陣営の各種カメラで"既に実現できている"内容ではないだろうか。 本稿は後で追記する可能性がある。

SONY α 連写速度とバッファ 或いは、内部機構の類推

イメージ
SONY αについてざっくり連写速度、連写バッファについて調べたものがこちらの表である。赤字が同列内最高値、青字が同列内最低値である。それにしてもbloggerで表組は鬼門である。 すこし解説したい。 尚以下の内容はおおむね筆者の妄想なので気を付けてほしい。  Eマウント初期のNEX-7ではかなりバッファは少なめになっている。あのサイズに当時のテクノロジで大容量バッファも積み込むのは難しかったのだろう。撮影速度は随一である。  α7初代の世代はJpegのみかつスタンダード画質でかつ低速連写の際に200枚の連続撮影枚数がある。この数字だけみればα7Ⅲ等と同様だ。しかしこれにはカラクリがあり、高速連写だとバッファの少なさから100枚を越えることはない程度の撮影枚数で切れる。つまり、低速時はSDカードへの書き込みとバッファのストックが緩やかに負ける関係にあるので200枚までいけるが速度が上がると書きこみが間に合わず、バッファ不足に陥る。このような仕様をGen.1とする。  α7Ⅱ世代の中でα7Ⅱとα7SⅡはGen.1相当のバッファ挙動である。しかし、α7RⅡ、及びα6000以降のAPS-C機はバッファが増量され一度必ずバッファに溜め込むような挙動になり、どんな画質でも撮影枚数に一定の上限がかかるようになった。一見デメリットのように見えるが、実際によく使うJpegファイン以上、ないしはフルスピード連写でも枚数が大きく変わらなくなった。これをGen.2とする。  α6500/α99Ⅱから"新型フロントエンドLSI"と呼ばれるLSIが搭載されることになった。これ以降をGen.3とする。従来型LSIと比べ、恐らくだが内部接続バスの刷新(PCI-ExpressないしはSER/DES系シリアルバス化)とUHS-II等の高速I/Fへの対応準備、バッファメモリの高速安定化と大容量化等が行われている。(実際にUHS-IIになったのはα9以降だが…) 設計の基本的考え方はGen.2と変わっていないと思われるが、全体的なブラッシュアップと近代化改修でベーシックモデルでも性能向上を享受できている。  ところでα9とα7RⅢは上記理論に当てはまらない。バッファがある大きさで固定であるとした場合、Jpeg画質により撮影枚数が変動するというのは理にか

SIGMAのAマウントレンズがいつまでリリースされたかの調査結果

SIGMA社からリリースされていたレンズについて、過去どの程度までAマウントレンズがリリースされていたのか確認した。以下の表を確認してほしい。 類別 Type 製品 発売日(最速 A K 発表日 Art Fullsize 105mm F1.4 DG HSM | Art 2018/6/14 - - 2018/2/27 Art Fullsize 70mm F2.8 DG MACRO | Art 2018/5/25 - - 2018/2/27 Art Fullsize 14-24mm F2.8 DG HSM | Art 2018/3/9 - - 2018/2/9 Art Fullsize 14mm F1.8 DG HSM | Art 2017/7/7 - - 2017/2/21 Art Fullsize 24-70mm F2.8 DG OS HSM | Art 2017/7/7 - - 2017/2/21 Contemporary Fullsize 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM | Contemporary 2017/4/21 - - 2017/2/21 Art Fullsize 135mm F1.8 DG HSM | Art 2017/4/7 - - 2017/2/21 Art Fullsize 85mm F1.4 DG HSM | Art 2016/11/17 - - 2016/9/20 Sports Fullsize 500mm F4 DG OS HSM | Sports 2016/10/28 - - 2016/9/20 Art Fullsize 12-24mm F4 DG HSM | Art 2016/10/28 - - 2016/9/20 Art APS-C 50-100mm F1.8 DC HSM | Art 2016/4/22 - - 2016/2/23 Art Fullsize 20mm F1.4 DG HSM | Art 2015/11/20 - - 2015/10/16 Art Fullsize 24-35mm F2 DG HSM | Art 2015/7/30 - - 2015/6/19 Contemporary Fullsize 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM | C

SONYのデジタルカメラスペック早見表

SONYのデジタルカメラは様々な機能を持っているが、表記が一定せずまた一部の説明が不足している感がある。本稿では独自の調査によりそれらを一覧表にまとめたので公開する。主な一次資料は各機種の公式Webサイトとヘルプガイドである。 --- Release Year 2018 2018 2017 2017 2017 2017 2016 2016 2016 2016 2016 2016 2015 2015 2014 2014 2014 2014 2013 2013 コメント Mount Cyber Shot E Cyber Shot Cyber Shot E E Cyber Shot E A Cyber Shot Cyber Shot E E E E E A E E E Model DSC-RX100M6 ILCE-7M3 DSC-RX0 DSC-RX10M4 ILCE-7RM3 ILCE-9 DSC-RX100M5 ILCE-6500 ILCA-99M2 DSC-RX10M3 DSC-RX1RM2 ILCE-6300 ILCE-7RM2 ILCE-7SM2 ILCE-7M2 ILCE-6000 ILCA-77M2 ILCE-7S ILCE-7 ILCE-7R Name RX100M6 α7Ⅲ RX0 RX10M4 α7RⅢ α9 RX100M5 α6500 α99Ⅱ RX10M3 RX1RⅡ α6300 α7RⅡ α7SⅡ α7Ⅱ α6000 α77Ⅱ α7S α7 α7R RAW 非圧縮RAW 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 14bitRAW 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 連射時も14bitRAW 〇 〇 今のところ、α7RⅢと7Ⅲだけ対応している 連射時も非圧縮RAW 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 非圧縮に対応しているかどうかだけな気がしてきた サイレント撮影でも14bitRAW 〇 〇 〇 RAW+JPEGでExFine可 〇 〇 〇 ファインダー SXGAファインダー 〇 〇 XGAファインダー 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 低解像度ファインダー 〇 120FPS 〇 〇 〇 〇 T*コーティング 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 〇 倍率 0.5